昔から好きだった人に担降りした話。
私はジャニーズが好きだ。世の中の多くの人々を笑顔にし、夢を与える素晴らしい集団である。ジャニーズのファンを一般的にジャニオタというが、ジャニオタを続ける上で起こる大きな節目の一つが「担降り」である。今日はここに、先日起こった私のジャニオタとしての節目を書き記しておこうと思う。
私の担降りはいわゆる「発見した!」というタイプのものではない。タイトルにもあるように、もともと好きだった人を正式に担当にお迎えしたという話である。
1.ジャニオタの誕生
私のジャニオタとしてのストーリーは、神木くん目当てで見始めた探偵学園Qの天草流くんに出会ったところから始まる。ジャニーズJr内のHey!Say!7というユニットに所属していた山田涼介くんである。彼の愛らしい笑顔とクールな表情に心を奪われ、見事ジャニオタとしての道を歩み出した。
それまでも、ごくせんで亀梨くんや赤西くんを見てかっこいいなと思っていたし、山Pも岡田くんも錦戸くんもかっこいいなと思っていた。今思えば、DD(誰でも大好き)の精神は生まれ持った才能なのかもしれない。
私がジャニオタになったその年にHey! Say! JUMPが結成、デビューした。それから彼らをずっと応援してきた。現場に行くことは少なかったがそれでも楽しかった。途中で、いつも山田くんの隣にいる知念くんのことが気になり始め、知念担を名乗るようになった。本人も言っていたが、知念くんのダンスはNo.1だと思う。
2.ジャニーズJrを知る
Hey! Say! JUMPが毎年現場数を増やし続け、メディアの露出が少なかった時代に、私はJrの門を叩いた。もともとKAT-TUNも好きだったので、田中樹くんのことは知っていたし、HIPHOPJUMPやらスノープリンス合唱団やら京本ラインやらB.I.Shadowやら関西Jrの知識もあった。
当時放送されていた「ジャニーズJrランド」というJrの番組を動画サイトで見漁っている時、神宮寺くんに一目ボレをした。そこから先は早かった。DD街道まっしぐらである。
3.近年のDD活動による葛藤
2015年のセクパワ魂で初めてJUMP以外のコンサートを経験した。その後、2016年の10ks(KAT-TUN充電期間前最後のコンサート)、2017年のNeverland(NEWS)を経験した。友人に関ジャニ∞やジャニーズWESTのDVDを借りることも増えた。これらの経験からHey! Say! JUMPのコンサートに物足りなさを感じている自分がいた。
自担は知念くんだし、知念くんのダンスは宇宙1好きだし、Hey! Say! JUMPのキラキラふわふわのステージも嫌いではなかった。でもKAT-TUNのレーザー、NEWSの歌のうまさと演出、関ジャニ∞のコントとバンドのギャップにやられてしまった。
4.担降り
さて、ここからが本題である。Hey! Say! JUMPは人気アイドルへと成長し、ドラマや映画に引っ張りだこになっていた。それに背を向けるかのように私はDDに磨きがかかり、もともと好きだったJrのことがますます好きになっていた。その中でも好きなのはSixTONES、特に田中樹くんだった。ちょうどその時、Jr祭りに行けることになった。
1週間前からソワソワして、前日は初デートくらい気合いを入れて準備をした。当日は朝からソワソワが止まらなくて、友人と「朝食が喉を通らなかった」「しんどくない?」「あと〇時間とか無理じゃん?」と言いまくっていた。こんなに楽しみにしたコンサートは生まれて初めてだった。無事に公演が終わり、気がついたら田中樹くんから目が離せなくなっていた。一応樹くんのうちわをしっかり作って入ったのだが、Hey! Say! JUMPのコンサートでも双眼鏡で自担をロックオンすることはあまりないのに、Jr祭りでは樹くんをロックオンしていた。SixTONESはJrの中でも圧倒的な強さを持っていた。しかしDD、目の前にきたJrには片っ端から手を振って声をかけてしまう重病にかかっているためその時だけは双眼鏡を外した。
Jr祭りが終わり、既に2週間経とうとしているが、一向に気持ちが冷めやらない。セトリ通りにプレイリストを作成し、画像を漁っている。嵐がMステに出演した際、急にバックにJrが付いたその映像を繰り返し繰り返し見てはニヤニヤが止まらない自分がいる。それどころか、10年間応援してきたHey! Say! JUMPのグッズを売ってもいいと思う自分がいた。
「あぁ、これが担降りか」そう確信した。私の中に知念くんはまだいる。それよりも大きな存在感を放つのが樹くんである。いつもの一時の感情かと思うところもあったが、グッズを売りたいというのはよっぽどである。
5.まとめ
こうして私は10年間応援してきたHey! Say! JUMP知念担を降り、ジャニーズJr・SixTONESのメンバーである樹担を名乗ることにした。今まで新しい沼を見つけてはDDで片付けてきた私が本格的に担降りをする。これは大きな節目である。想像していた担降りよりも地味でスッキリしないところもあるが、気持ちに変わりはない。知念くんのことは今でも好きだ。知念くんの周りを幸せにする雰囲気、ストイックに仕事に取り組む姿、力強いダンスは尊敬するし本当に大好きである。
知念くん今までたくさんの夢をありがとう。
樹くんこれからよろしくね。
Hey! Say! JUMPで桃太郎をやってみた
むかしむかし、あるところにやぶ爺とひか婆が住んでいました。
ひか婆はホームセンターで買った便利グッズを使って家事を、やぶ爺は大好きなサッカーの試合を見にスペインへ行きました。
ある日、釣り歴10年のひか婆が川で釣りをしていると、大きな苺がダーラスダラスダーラ、ダーラスダラスダーと流れてきました。
「おっきな苺だなぁ!やぶに見せてあげよう。」
カシャ
〜LINE〜
『川で苺が釣れました(^ω^)』
『ちょっと今いいとこなんだけど。』
『一緒に食べようと思って(´・ω・`)』
『すぐ帰る』
ひか婆の誘いを断れないやぶ爺は大好きなサッカーの試合を途中で抜けて、ひか婆と苺が待つ家に帰ってきました。
早速食べようとひか婆が苺を切ると、それはそれは美しい顔の赤ん坊が苺の中から飛び出しました。
「オギャーー!」
やぶ爺とひか婆はその赤ん坊を山田太郎と名付け、育てることにしました。
山田太郎はやぶ爺とひか婆に大切に育てられ、とても美しい顔の普通の男の子へと成長しました。美意識が高い山田太郎は、ダイエットと筋トレで、全身バキバキの男の子になりました。
ある日、山田太郎はやぶ爺とひか婆に言いました。
「鬼ヶ島に行って鬼を退治してくる」
やぶ爺とひか婆は戸惑いましたが、山田太郎の強い思いをきいて送り出しました。
2人から見送られ、腰にひか婆がくれたいちご大福をぶら下げて、山田太郎は鬼ヶ島に向けて出発しました。
出発して早々、山田太郎は思いました。
「さすがに1人じゃ大変だからアイツを呼ぼう」
山田太郎はスマホを取り出し、GPSを起動させ、仲良しのアイツのところへ行きました。
「あ、山ちゃん」
「お前どうせ暇だろ?鬼ヶ島行こうぜ」
山田太郎に誘われ、無理やり鬼ヶ島に行くことになったアイツは猿、ではなくゴリラでした。
山田太郎とゴリラが歩き進めていると、道の横に綺麗な毛並みをした犬がこっちを見ています。
「どうせ俺なんてだれも見ちゃいねえし…」
「なぁ、俺たち鬼ヶ島に行くんだけど」
「…俺も行っちゃダメですか?」
「じゃあこのいちご大福やるよ」
「え〜俺ダイエット中ぅ〜〜」
「山ちゃん、俺にはくれないの?」
「お前は黙ってろ」
さらに歩き進めると、目の前に背の高いスタイリッシュなキジが現れました。
「鬼ヶ島イクンダッテナ!」
「お前も行くか?」
「イク!ダイフククレ!ポゥ!」
こうして山田太郎はゴリラと犬とキジを連れて鬼ヶ島へとたどり着きました。
「おめえら騒ぐ準備はできてんのか〜!かかってこいや〜!!」
いつの間にかキラキラ衣装にカラコン、涙ボクロを装着した山田太郎は鬼ヶ島全体に叫びました。
すると小さめのぽっちゃりな赤鬼と、マッシュのやる気のなさそうな青鬼が出てきました。
「なんだお前らー!俺らに何のようだー!」
「大ちゃん!ケンカはやめて!」
「おめえらを退治しにきた!」
「なんだとー!」
「やんのかー!」
赤鬼と青鬼はナイスコンビネーションで次々とポーズを決めてきます。
「なにしてるの?」
突然、声がしました。辺りを見渡しても声の主は見当たりません。
「はっ!山田太郎とかいうやつが来ておりまして」
「ちょちょいのちょいで倒してやりますよ!」
「僕が話をする」
赤鬼と青鬼がぺこぺこしている間を目を凝らして見るとそこにはかわいらしいネズミがいました。
「僕たち悪いことしてないのに何で退治されちゃうの……??」
「かわいい!!!!!!!」
ウルウルした目で見上げるネズミに心が奪われた山田太郎は鬼退治をやめることにしました。
ネズミはゴリラともキジとも犬とも仲良くなりました。赤鬼と青鬼も遠くから仲間に入りたそうにしていたので、いちご大福をわけてあげました。
みんな仲良くなったのでLINEを交換してグループを作りました。
「ただいまー!」
やぶ爺とひか婆が迎えに出ると、そこには大所帯で歩く山田太郎がいました。
「みんな友だちになっちゃった!」
やぶ爺とひか婆の財力ではこんなに多くを養うことはできません。でも嬉しそうな山田太郎の姿を見て、やぶ爺とひか婆は全員の面倒をみることにしました。
〜LINE〜
「みんな大好きだよ」
「俺も」
「僕も」
「me too」
めでたし、めでたし。